TOP > 「秋の花粉症」の予防と対策

「暑さも去ってほっと一息と思ったら、風邪をひいたのか、くしゃみや鼻づまりがとまらない……」そんな方も多いのではないでしょうか。もしかしたら、そのくしゃみや鼻づまり、花粉症かもしれません。 最近注目されている秋の花粉症。「薬」ガイドの三上さんに予防法と対策について聞いてみました。
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三上彰貴子
All About 「」ガイド: 三上彰貴子
外資系製薬株式会社勤務後、慶應義塾大学にてMBA取得。薬剤師の資格を活かし、薬に関する情報をお伝えしていきます。
イネ、ヨモギ、ブタクサ… 花粉症の原因となる植物はこんなに!
秋の花粉症の原因となる植物
秋の花粉症の対処法 原因となる植物の近くに近づかない 外出から帰宅した際には衣服を払い、ついている花粉を落とす 室内では窓を閉め、花粉の侵入を防ぐ 長引くようであれば、薬を使用する
秋の花粉症の原因となるのは、イネ科の植物や、ヨモギ、ブタクサといったキク科の雑草類。春の花粉症と同様、花粉が鼻や口の中などの粘膜につくとアレルギー反応が起きて、くしゃみや鼻づまりの原因となります。

季節の変わり目と重なることもあり、秋の花粉症を鼻風邪と勘違いしている人も多いようですが、見分け方は鼻水の色やねばりけ。風邪の鼻水は黄色くねばりけがありますが、花粉症の鼻水は透明でサラサラしていることがほとんどです。

予防としては、原因となる植物に近づかないこと。通勤・通学や散歩などで通る道の近くに、花粉症を起こす植物がある場合はルートを変えましょう。秋の花粉症を起こす植物の花粉は、スギ花粉のように遠くへは飛ばないため、それだけでもかなりの効果があります。

外出先から帰宅した際は、家に入る前に衣服をよく払い、花粉を落とすといいでしょう。室内では窓を閉め、花粉の侵入を防ぎましょう。
花粉症もその一種…「アレルギー性鼻炎」とは?

効果的な花粉症対策を講じるためには、花粉症発症のメカニズムを知っておくことが大切です。

三上さん:「鼻には空気と一緒にさまざまな物質が入ってきます。例えば、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入してきたとします。白血球などの免疫細胞はこれらを異物と認識し、排除しようとする防御反応が起こり、病原体に対する特異的な“抗体”が作られます。次に、同じ病原体が侵入してきたときにはすばやく大量に“抗体”が作られ、病原体を排除してくれるので、症状が現れないか、あるいは現れても軽くてすみます(抗原抗体反応)。この反応自体は、ウイルスや細菌などの外敵から守るため、人間にとって必要不可欠なからだの防御機構です。

ところが、本来は有益な防御機構が、体質によっては過剰な抗原抗体反応が起こり、アレルギーの症状を引き起こします。この場合のアレルギーは、鼻や目の粘膜に付着した花粉やハウスダスト、ダニなどが抗原として認識され、抗原抗体反応が起こることによって、発症します。この反応では、ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されて中枢神経を刺激し、くしゃみや鼻みずを起こさせ、鼻や目から抗原を排除するように働きます。また、血管を拡張させることによって鼻づまりを起こさせ、鼻からの抗原の侵入を防ごうとします。 この反応を“アレルギー反応”といい、特に鼻で起こる疾患を“アレルギー性鼻炎”と呼びます。花粉などの排除、侵入を防ぐと言った意味では、理にかなった反応なのですが、日常生活をする上では煩わしさを感ぜずにはいられません。

アレルギー性鼻炎は、抗原と症状の違いから通年性と季節性とに分けられます。抗原がハウスダストやダニなどの場合は、季節に関係なく一年中症状が出る可能性があるので“通年性アレルギー性鼻炎”。一方、抗原がスギやヒノキ、ブタクサなど花粉の場合は、その花粉が飛ぶ季節に症状が出るのが特徴なので“季節性アレルギー性鼻炎”。つまり、これが『花粉症』です」

アレルギー性鼻炎のつらい症状(くしゃみ、鼻みず、鼻づまり)に悩む人の約7割は、日常生活に支障があると感じているようです。しかし、医師の診察を受けて薬を処方してもらっている比率はそれほど高くなく、実際には自分なりの対処、つまりOTC医薬品を購入している人が多いようです(グラクソ・スミスクライン株式会社調べ)。

鼻炎の分類
花粉症の対処法について
つらい症状を抑えるには、どんなOTC医薬品が効果的?

実際に購入した方の感想
※グラクソ・スミスクライン株式会社調べ

では、アレルギー性鼻炎でもっともつらいといわれる鼻の症状に効果のあるOTC医薬品には、どういったものがあるのでしょうか?

三上さん:「OTC医薬品は、大きく分けると内服薬と局所での症状に対応した点鼻薬の2種類に分かれますが、選ぶ際のポイントは、お客様の「ライフスタイル」や「症状」に合わせた薬選びをすることです。

まずライフスタイルからみてみましょう。内服薬は1種類~複数の成分の組み合わせによって鼻の症状を和らげます。用法が1日2回だけの薬もあり、忙しいビジネスパーソンにありがちな、お昼の飲み忘れを心配せずに症状を改善することが利点の1つです。ただし、内服薬に含まれる抗ヒスタミン薬は、即効性があるものの副作用で眠くなってしまうものもあり、その場合は車の運転や仕事に支障をきたす可能性もあります。

一方、点鼻薬は直接鼻腔に薬を噴霧して局所で効果を発揮します。配合される成分によって、鼻粘膜のアレルギー反応の抑制や、毛細血管を収縮させて炎症を抑える効果があります。即効性がある上、全身の作用がないので眠くなりにくいというメリットがありますが、持続性に欠ける場合が多いので1日に何度も使う必要がある上、液だれしやすいので人前では使いにくい、といったデメリットがあります。

また、症状から薬を選ぶ場合、くしゃみや鼻みずのひどい人、鼻づまりのひどい人、そして、これらの症状を併せ持つ人と、3つのタイプに分けられます。それぞれの症状にあった内服薬、点鼻薬を選ぶことが、治療の効果を高めるために重要ですので、薬剤師に相談して症状を伝え、自分の症状に合ったものを選んでください。」

最近では、内服薬のように1日2回の使用で効果が持続し、しかも液だれしにくいという点鼻薬も発売されているので、点鼻薬が気にはなっていたけれど、先程のような理由で購入をためらっていた花粉症の人は、一度試してみるとよいかもしれません。

三上さん:「通年性のアレルギー性鼻炎で、常に鼻の症状がある人は、医療機関を受診して適切な治療を受けるようにしましょう」


 

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2011年10月19日~11月18日にAll Aboutにて掲載
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